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33年ぶりの「熱海殺人事件」 その1

もう何年も風間杜夫さんの舞台の感想はファンサイトの舞台専用BBSに書いていたけれど、今回は長くなりそうなので、7年ぶり(!)にこっちに書きます。

昨日無事に新潟で大千秋楽を迎えたとのこと。全ステージ完走おめでとうございます。
本当に「走る」という言葉がふさわしい舞台でした。
この2ヶ月、毎日欠かさず「熱海殺人事件」というワードで検索をし、様々な人の意見に共感したり反発したり嬉しくなったり悲しくなったり。
書いてある言葉はいろいろだけど、確かにこの時間あの場所で「熱海」が上演されていたという事実は変わらずそこにあって、それだけでもう気持ちがザワザワしてしまうというか、久しく忘れていたトキメキというか(笑)
公演名での検索は、風間さんの舞台上演中には毎回やっている恒例行事ではあるものの、今回は思い入れが深いぶん、いつもより高揚感がありました。傍から見ると、ちょっと鼻息が荒かったかもしれません(^。^)
公演終了とともにそんな日々も終わってしまう。淋しいです。今ちょっと涙ぐんでいます(うそです)。

検索でいろんな人の文章に触れ、考えたり思い出したりしたことがたくさんありました。
それを今のうちに書き残しておこうという気になっています。
すぐにめんどくさくなって投げ出してしまう性格ですが、まだ高揚感が続いているうちなら、なんとか形になるかなと。
観劇直後には書けなかったネタばれも今なら大丈夫そうだし。
とりあえず思いつくまま書いていくことにします。

今回12月20日の紀伊國屋ホール公演と1月10日兵庫県立芸術文化センターの公演を観ました。
10日は昼と夜の両方観たので合計3回です。
つかこうへい事務所時代の「熱海」は、1980年4月と11月1982年4月の公演をそれぞれ1回ずつ。
’80年4月は大阪(毎日国際サロン)11月は紀伊國屋、’82年4月は京都(シルクホール)で観ています。
10代の頃に夢中になった演目を、33年後に演者も自分も33年ぶん年をとった状態で観ることなんて、音楽ならともかく演劇ではあまりないこと。
思い入れが強いぶん、正直、不安もありました。
始まる前はどんな形で上演されるのか、演出はどうなのか等々。初日が開いてからは検索の結果に一喜一憂(^^;
加えて、年をとって自分の感性が鈍くなっているのでは?という恐怖心も。
ふだんは風間さんの舞台でも、観る前に緊張することは滅多にないのに、今回は前の夜は眠れないしだんだんドキドキしてくるしで、平常心ではいられませんでした。
そして、久しぶりの紀伊國屋ホールへ。2008年6月のひとり芝居以来です。
大音量の「白鳥の湖」!否応なしに上がるテンション!ライトに浮かび上がる風間伝兵衛、お懐かしや~。
それから先は頭の中をいろんな思いが駆け巡って、舞台に集中したいのに、イマイチのめりこんでお芝居を楽しむことが出来なかったように思います。
本当はいけないことですが、当時劇場に小型のカセットレコーダーを持ち込み録音。それを毎日毎日聞いていました。
実際に舞台を観たのは3回ですが、おそらく100回ぐらいは録音テープを聞いたと思います。なので、セリフは完璧ではないものの、今でもほぼ覚えていました。
だから、ココは同じだココは違うとつい比べしまうんですよね。ココは変えてあるけど昔はどうだったかな?とか。
目の前で行われているお芝居と記憶の中のお芝居がシンクロしたり離れたり。
純粋に楽しみたいのについ確認作業をしてしまう。
それでも、終わったときには高揚していました。風間・平田コンビの掛け合いの妙!つか芝居独特のセリフの抑揚。セリフに絡む音楽の気持ちよさ。SとMがコロコロと入れ替わるスリリングな会話の応酬。これらを再び体験できて大興奮でした。
特にハイテンションなのに観客を緊張させない絶妙な力の抜け具合が素晴らしい!
つかさんが演劇界に復帰した後のつか芝居で、軽やかにこれをやってのけた役者さんを私は見たことがないです。もっとも、だんだん重くウエットになっていった後年のつか芝居では、必要なかったのかもしれませんが。

事前の検索で「風間さんの声がやばい」という情報が散見されたので、私ごときが心配することじゃないけど、それでもやっぱり気になっていました。
私が観た回では確かに序盤は声を出し辛そうではありましたが、芝居が進むにつれて調子が出てきた感じでした。
ただ、普段の風間さんの声とは明らかに違っていたので、やはりあの長台詞を当時と同じトーンでまくし立てるのは、相当過酷なことなんでしょうね。
声が上ずってきて裏返ったかと思うと、脳天を突き抜けるようなトーンで一声叫び、一瞬にして何事もなかったかのように平常に戻る。全盛期はこれが凄かったなあ。今でもテンションの高いセリフのときに、裏声がさく裂する時があります。ちょっと前だけど「ラストショウ」とか「シダの群れ」とか。そんな場面に遭遇すると往年のファンは「キタキタキター!」と喜ぶのです(^。^)

66歳になって「熱海」をまたやるって、本当にすごいことです。
だって伝説は伝説のままにしておいたほうが絶対に楽ですもん。
傷だらけになる可能性もあるのに、あえて当時のスピードとトーンを目指すって、言うは易し行うは難しですよ。生半可な覚悟じゃできないと思います。
が、それをやっちゃうんですよね。
私はそうは思いませんでしたが、実際、ロレツがまわってないだの、声が出ていないだの、動きが鈍いだの容赦なく書いている人もいました。
そりゃ33歳年をとってるんだから昔と同じというわけにはいかないでしょ。
でもね、冒険しないで上手く見せる術は心得ているはず。経験をつんだ分セリフの言い回しはたぶん今のほうが上手いと思うし。
それをせずに、当時に負けない心意気で熱く演じている風間さんは本当に素敵でした。
真剣勝負ですよ。全力疾走ですよ。守りに入らず果敢に攻める。そしてそれを楽しんでらっしゃる。
この人は芝居が好きなんだろうなあって思わせてくれるのがいいんですよね。そこが大好きです。

ちなみに、その後の西宮では声は良好、長台詞も気持ちいいスピードで飛ばしていました。
紀伊國屋の前楽や千秋楽、豊橋で観た人に感想を聞いても「とても良かった」と言っていたので、失礼な言い方かもしれませんが、「風間さん、取り戻してきたな」という感じ。
西宮公演、凄かったです~。2回目だから落ち着いて観られたというのもあると思いますが、客席の空気がいい具合に温まっていて、お客さんの反応も良かった。
「熱海殺人事件」というお芝居そのものを、ようやく純粋に楽しめたように思いました。

で、ここからようやく、芝居のどこがどう良かったのか、とか、他の役者さんのこととか、昔の「熱海」との比較など具体的な内容になるのですが、前置きが長くなりすぎたのでいったん筆をおきます。
続きはまた後日。
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プロフィール

takkin

  • Author:takkin
  • 別名いるか(歌手のイルカから。昔似ていたので)
    RICOと名乗るときもあり。
    大阪在住の映画・演劇好き。
    高校時代から風間杜夫氏の大ファン。
    非公認ファンサイト「風の杜」の管理人です。
    射手座でO型。動物占いは狼。
    自画像、綺麗に描きすぎ(^^;)反省。
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