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『SHIROH』(梅田コマ)

今日で1月も終わりか~。早い、早すぎる・・・

1月18日に梅田コマ劇場で『SHIROH』を観た。
天草四郎でお馴染みの島原の乱を舞台にしたロック・ミュージカル。
脚本・中島かずき、演出・いのうえひでのり、主演は中川晃教と上川隆也。
他に高橋由美子、江守徹、杏子、秋山菜津子など。他にも豪華キャストがたくさん。

ノンフィクションとフィクションの混ぜ方、人物の配置等、よく考えられていると思った。
神の歌声を持つ天草の少年シローはキリスト教徒ではないという設定。
だから、弾圧され殉教へと向かおうとする切支丹たちを、客観的に見られる立場にある。
シローが「殉教(まるちり)などしてはいけない」と歌う場面は感動的だった。歌の力って凄い!と単純に思った。
その切支丹ではないシローが、友人たちが無残に殺されたことをきっかけに、切支丹たちの仲間に入り幕府軍に立ち向かうという展開になる。
それによって、人が闘う動機が大義名分などではなく、怒りや憎しみといった人間的な感情であることがくっきりと浮かび上がった。そしてその後の殺戮がより哀しく心を打つ…ということだと思うんだけど、思うんだけどね、どうも消化不良な気持ちだった。頭ではわかってるんだけど、気持ちが前に行かないって感じかなあ。
ここ2~3年、外国の映画や舞台を観て、「とてもいい映画だな」「緻密な舞台だな凄いな」と感じながら、でも「どこか腑に落ちない」「感覚的にわからない」と思うことが何度もあった。
ない頭で考えてみるんだけど、「あーもうめんどくさい」と思考停止。でも、また別の作品を見て「んーやっぱりわからん」。
最近はアジア映画も健闘しているとはいえ、入ってくる洋画の多くは欧米のものだから、どうしてもキリスト教文化圏に目が行く。
舞台の翻訳劇も同じこと。
突き詰めると、生まれ育った国や家庭の宗教的な背景が、無意識のうちに物の考え方、感じ方に大きな影響を与えていて、その違いはどうしても埋められないんじゃないかと思えてしょうがない。
埋められなくても理解はしたいと思うから、あれこれ考えてみるのだけれど、なかなか難しいんだよね。
私にとって宗教は手ごわい相手。そのせいか、『SHIROH』を観ながらついつい余計なことを考えてしまい、物語に集中できなかったというのも、のめり込めなかった一因かも。
もう一度観ると、また感想は変わると思う。

信徒たちの純粋な信仰とは別に、組織の上層部には政治的な戦略も当然ある。この時代(江戸初期)なら特に。
切支丹たちへの過酷な拷問はどう考えても正当化されるものではないけれど、布教の名の下に植民地化されてしまったアジアの国もあったわけで、幕府は、キリスト教が広がっていくことには相当な危機感を抱いていたと、何かの小説で読んだ。
でも、農民たちがキリスト教に救いを求めたのは、もともと貧しい農民たちを更に重税で追い詰めたからで、そのへんはサラリとだけど、この芝居にも出てくる。
「殉教」を望む裏には、試練に耐えて殉教すれば天国(はらいそ)にいけるという教えがあった。それだけ現世が辛かったということ。
そのへんをもっと丁寧に描いていたら、一揆に立ち上がる切支丹たちに感情移入しやすかったように思う。
天草のシローの心情はわかりやすいんだけど、一揆の指導者であるもう一人の四郎(上川隆也)と寿庵(高橋由美子)の行動の核となる信仰心が、私にはあまり伝わってこなかった。
あと、江戸時代の島原を現代のイラクとオーバーラップさせて、「昔話ではない。今も同じようなことはあるぞ」と言いたい気持ちはわかるけど、現実の中東のニュース映像を見せるのは余計な演出じゃないかなあと思った。

台詞はほとんどが歌。想像以上にミュージカルしていた。
個人的にはヘビメタ、プログレ嫌いなので、あの曲調には途中で少し飽きてしまったのだけど、ほとんどの出演者は歌が上手くて楽しめた。
江守徹御大は、まあ、存在感でOKかな。
役者で特に良かったのは秋山菜津子!
最初、夏木マリかと思ってた( ̄∇ ̄;)ら、秋山菜津子だとわかりビックリ。(出演者もろくにチェックしないで観に行ったので)
見るたびに印象の違う女優さんだなと思う。これからもいろんな役で観ていきたい。
私のお目当ての池田成志は、いつも通りかな~。新感線ではこんな役ばかり。
芝居の途中で足を痛めていたようだけど、もう大丈夫なんだろうか?

千秋楽だったので、カーテンコールで役者陣による「SHIROH」焼印入りの煎餅投げあり。
私はZ席で観ていたので、さすがにここまでは届かんよな~と思っていたら、アンサンブルの役者さんたちが3階まで投げに来てくれた。
私はどんくさいので取れなかったのだが、隣の友達が2枚GET!ちゃっかり1枚貰う。
手提げ袋に入れて持って帰ったら割れてた(T_T)
まだ食べてないけど、そのうち食べよう。
SHIROH煎餅の写真↓
20050131234339.jpg



島原の乱について知りたくなって、図書館で山田風太郎の『魔界転生』を借りた。
映画(観てないけど)のイメージから天草四郎の話かと思ってたら、柳生十兵衛が主役だったのね。島原の乱は最初にちょっと出てくるだけだし。天草四郎はけっこうあっさりやられるし。
でも、面白~い!
今、下巻のクライマックス。十兵衛とその父、柳生但馬守の決闘場面にさしかかったところ。続きを読むのが楽しみだ。
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二人のシローの意味が

takkinさんも書いてらっしゃいましたが、私も段々、二人シローの意味がわからなくなってきて、で、中川シローは本当に素晴らしい歌を歌って、私たちまで、虜状態だったんで、上川さんの立場はちょっとないんじゃないかと思った次第で、確かに上川さんかっこいいって思って行ってる人には意味があるんだろうが、苦悩していて、結局、何が見出せたのか私にはわかりませんでした。でも、上川さんにはぴったりの
役でしたね。正義の役しか出来ないというと御幣がありますが、かっこいいってことでって。
もう少し何回か観るべきでした。
秋山奈津子さん、私も夏木マリさんとばっかり思ってました。えらいわかいなーなんて。
とかいいつつ、SHIROHのCD買いましたので、宜しければ、ダビングしますので、ぜひ
おっしゃって下さいね。大塚ちひろちゃんと
中川君の歌は必聴ですよ。遠慮なくおっしゃってくださいね

上川さんは難しい役でしたね。
人の上に立つ者は純粋な信仰とは別に、信者を増やす為の策略とか、戦いに勝つための嘘とかの政治的な面も必要で、そんな中でいろいろ悩んでいったのかなと思ったのですが、信仰の中で生まれる矛盾みたいなものは、現代に至るまで答えが出ていないような気がします。
でも、歌とか衣装とか憂いのある表情がステキ!とか、ファンにはかなり嬉しい役だったのではないかと思いました。

CDを買われたんですね。
中川シローの歌は感動的でした~。
お心遣いはとっても嬉しいのですが、WEB上でダビング云々はちょっとマズいので…まあ、ココを見ている人は少ないと思いますが、そんなワケでCDの件は、まだ後日メールさせていただきます。
歯切れが悪くてスミマセン。

こっちこそすみません

私こそ、不適切でした。
また、将門の感想を含めて
(段田さん中心に)改めて、
メールさせていただきます。

あと、掲示板で教えていただいた、
「箱根強羅ホテル」は全然、知らなかったので、ぜひ、行ってみたいと思います。
岩松了さんの3部作も気になってはいたのですが、いつも最後が理解できないまま終わってしまうんですよ。
私の理解力の無い頭なので、やめとこうと。

実は、東京グローブ座で、松本潤がジェームス・ディーンをやるそうで、たぶん取れないと思うけど、頑張ろうかとも思ったりして、ジミーを超える人は出てこないだろうし、必見かな。
しかし恐るべきジャニーズ人気で手に出来るのかな。
まあ、大阪にもきますけどね。

いよいよになったら、レミゼラブルでも久し振りに観ようかとも思ってます。

長々とすみませんでした。

いえいえ、気にしないでください(^_^)

そういえば「将門」は段田さんも出てましたね。
それが見たいと思う理由のひとつだったのにすっかり忘れていました(^^;)
明日か明後日出発かな?
気をつけて行ってきてくださいね。
感想を楽しみにしています。
プロフィール

takkin

  • Author:takkin
  • 別名いるか(歌手のイルカから。昔似ていたので)
    RICOと名乗るときもあり。
    大阪在住の映画・演劇好き。
    高校時代から風間杜夫氏の大ファン。
    非公認ファンサイト「風の杜」の管理人です。
    射手座でO型。動物占いは狼。
    自画像、綺麗に描きすぎ(^^;)反省。
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