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ピローマン

今日、シアタードラマシティで『ピローマン』(パルコ・プロデュース公演)を観た。
出演は高橋克美、近藤芳正、山崎一、中山祐一朗の4人。
子供が殺されるような、暗い小説ばかり書いていた作家が、警察に連行されてきたところから始まる。
最初は検閲なのかと思うが、やがて、自分が連続子供殺しの容疑者にされていることに気付く…というお話。
最初は、警察と作家のかみ合わない会話にひきつけられず、なかなか舞台の世界に入ってゆけなかった。
途中からどんどん話がイヤな方向に転がっていって、あー辛いなあと思いながらも、高橋克美と山崎一、二人の演技に引き込まれていった。
不条理劇のようでもあり、残酷なおとぎ話のようでもあり、理屈で割り切れる答えが用意されていないぶん、解決できないモヤモヤは残る。
ただ、ラストがあまりにも切なく、その余韻で、観終わった時点では細かいことはあまり気にならなかった。
哀しくやるせない話なんだよね~。
ああ、ヤな芝居だなあと最初は思ってたんだけど、そのうちに、作者のマーティン・マクドナーが、世界中の救われなかった子供たちに祈りをこめて歌う鎮魂歌のように思えてきた。
今回は残酷描写は抑え気味にして、役者さんたちの緊張感のある演技をじっくりと見せてくれた長塚圭史の演出も良かったと思う。
でも、何度も観たい話じゃないな。

島田正吾さんが亡くなった。
98歳だからもう十分生きたとも言えるんだろうけど、3年前だったか松竹座での島田さんのひとり芝居『司法権』のカーテンコールで、「2年後にまた大阪でやりたい」って挨拶していたのに・・・
90代でひとり芝居ですもの。本当に凄いよね。
私が観たときは95歳ぐらいかな。セリフも声量も問題なく、かくしゃくと演じていたことを思い出す。
もっといろんな芝居を観たかったなあ。合掌。
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『オールド・ボーイ』と『血と骨』

今週は、濃い映画を2本見た。
オールド・ボーイ』と『血と骨
『オールド・ボーイ』は今年のカンヌ映画祭でグランプリを取った韓国映画。
原作は日本のコミックで、監督は『JSA』のパク・チャヌク。
主演は、『シュリ』や『クワイエット・ファミリー』に出ていたチェ・ミンシク。
久々にガツーンとくる映画だったなあ
全然タイプは違うけど、ブラジル映画の『シティ・オブ・ゴッド』を見たときと同じ種類の興奮だった。
芦屋小雁似の小太りの中年男が、15年間監禁されて開放されたときには、野性的で精悍な風貌に変わってる。その変わり方が凄い。ホントに同じ俳優?と思ったぐらい。
とにかく濃厚。画面も俳優の演技も。
コミックっぽいカットもあれば、ハっとするほどリリカルな映像もある。
決して気持ちのいい話ではないけれど、「これぞ映画!」な醍醐味はたっぷり味わえた。
それにしても、韓国映画はいつも熱いわ。

『血と骨』は、前売りを金券ショップにて600円で購入。すごく得した気分(^。^)
話題作なので、今さら説明する必要はないかと思うけど、一応書くと、梁石日(ヤンソギル)の自伝的小説を崔洋一が監督。主演はビートたけし。
原作は読んでるんだけど、もうずいぶん前で、細かいことは忘れてしまった。
ただ、父親は、図体が飛びぬけて大きくて並外れた力持ちという設定から、怪物じみた人物をイメージしていた。
ビートたけしはどちらかといえば小柄だし、暴力で周囲を破壊しながら突き進むような人物像に似合ってるのか?どうなんだ?って思ってたけど、周りを怖れさせるような存在感は十分あって、違和感はなかった。
戦中、戦後、そして1970年代と、朝鮮人長屋の風景が、その時代によって変わっていく様を丁寧に描いていたのは良かった。
服装が変わり、家が綺麗になり、便利な家電製品が登場する。
ただ、40年にもわたる家族の物語なので、駆け足になるのはしょうがないんだろうけど、エピソードの羅列みたいな感じで、全体的に単調。2時間30分はちょっと長いなあと思った。
一応、長男の視線で映画は描かれているものの、どちらかといえば客観的で冷静な語り口。
今一歩、暴力的な父親に支配される家族の心情が、深いところまで届いてこなかったのが残念。
役者さんはみんな好演で、見応えあり。
でも、暴力描写にはやっぱり辟易だな。
これでも原作に比べたらずいぶん抑えられてるような気もするけど。

『龍秘御天歌(りゅうひぎょてんか)』(村田喜代子)読了。
偶然、この小説も朝鮮がらみ。
カバーの紹介文をそのまま書くと・・・
「徳川の世が定まって五十年。秀吉軍に強制連行され、北九州の地に生きた朝鮮人陶工の頭領が亡くなった。すると、ゴッドマザー百婆が「クニの弔いをやるぞ」と宣言して、村中は大騒ぎに。朝鮮式と日本式がことごとくぶつかる。涙と笑いの渦の中、荒れ狂う骨肉の策謀!「哀号!」の叫びが胸に響く歴史物語の傑作」
いや~、面白かった!
朝鮮人と日本人って、顔は近いけど、まったく違うメンタリティなんだと、この小説を読んで改めて思った。
死者を送る儀式(死者に対する根本的な考え)がこんなにも違うとは。
韓国映画の熱さも、なるほどね~と思える。
そして、自分はまるごと日本人だなあと強く感じた。

ブログ引越しました

今までニフティのココログを使っていたけれど、どうもイマイチ気に入らなかったので、お引越し。
今度のところは、テンプレートの数は少ないものの、デザインの変更がかなり自由なので、嬉しい。
といっても、細かい設定の変更をする知識など持っていないので、写真を変えただけだけど。
最初は、はてなダイアリーにしようと思って登録してみた。
でも、試してみると、どうも思ったようなページが出来なくて、結局こっちに。
はてなのほうも、せっかく登録したので使わないともったいないと思い、「morio kazama topics 2004~」というページを新たに作った。
風間さんの関連情報のデータベースみたいなものを作りたかったんだよね。
テレビや舞台は、終わったら「データの部屋」に記載するけれど、雑誌や新聞記事は、BBSでお知らせしたらそのまま。
雑誌はバックナンバーを取り寄せることが出来るものも多く、誰もがいつでも見られる場所に情報を載せておくことは出来ないかと前から考えていた。
雑誌・新聞の掲載情報専門のページを作ればいいんだけど、それも大変だし、日々の情報を登録していけば、それが自動的に分類されて、検索すればまとめて見られるのでブログは便利だ。
それにはてなは、登録されたキーワードに、勝手にリンクされるようになっている。
キーワードの登録数は半端じゃないので、文章中リンクだらけになって、鬱陶しくもあるけれど、たどっていけばけっこう面白い。
見てくれている人にとってどれだけ役に立つのかはわからないけど、自分の情報整理にはなるかなと思う。

先週、『虚無への供物』(中井英夫)読了。
本格推理のふりをした本格推理への異議申し立て?
いろんな知識が曼荼羅のように物語を彩って、その色彩に酔いながら最後まで読み進めると、「そんなのみんな関係ないんだよーん」って肩透かしを食うような感じ。
でも、肩透かしを食らわせたい気持ちもわかる気がした。

前から使いにくかったけど、最近、ますますマウスの調子が悪い。
腕が疲れてすごく肩が凝る。掃除はちゃんとしてるつもりなんだけど。
新しいのが欲しいなあ。光学式ってやっぱりいいのかなぁ?

『隠し剣 鬼の爪』

招待券を貰ったので、今日は友人のHとラインシネマに『隠し剣 鬼の爪』を見に行った。
年配のお客さんを中心に、そこそこの入り。
想像通りとまでは行かないものの、まあまあ、思っていたような雰囲気の映画だった。
折り目正しく清廉に幕末を生きた武士の姿が描かれていて、いい映画だと思うんだけど、感想を書こうと思っても、取り立てて書きたいことが浮かばない。
前作の『たそがれ清兵衛』と同じく、藩に仕える下級武士の姿が、現代のサラリーマンに重なってみえて、中高年のおじさんたちには心にしみる映画なのかもしれないと思った。
慣れない西洋式の訓練や大砲の勉強に四苦八苦する藩士の姿がコミカルで笑える。
「隠し剣」ってなんだ?と思っていたら、最後で「なるほどね~」
必殺仕事人を思い出した(^。^)
綾田俊樹と笹野高史が老人役で出ていて、二人ともまだ50代なのに、老人の役が似合うよね。
ここに花王おさむを加えて、「小劇場3大じいさん」と呼びたいぐらい。
でも、3人とももう小劇場じゃないのかな。
ちなみに綾田さんは東京乾電池、笹野さんはオンシアター自由劇場(『上海バンスキング』のバクマツが印象深い)、花王さんは東京ヴォードヴィルショー出身。
しかしよく考えてみれば、乾電池もヴォードヴィルショーも、元はといえば自由劇場の養成所の生徒だった人たちが旗揚げした劇団なので、出自は一緒ってことか。
確か、イッセー尾形や萩原流行も自由劇場の養成所出身だったと思う。
MOPの小市慢太郎も出ていて嬉しかった。

『恋の門』ほか

レディースディにシネリーブル梅田で『恋の門』を見た。
松尾スズキの初監督作。
意外に明るくて前向きな映画。
最初から最後まで笑いっぱなし。
脇を固めるベテラン俳優の怪演が楽しい。

DVDで見た映画。
『耳に残るは君の歌声』
映像が綺麗。不幸続きの中で、ラストに救われた。
『ドッグヴィル』
アメリカ社会に対する痛烈な皮肉。
イヤ~な映画だけど、考えさせられること多し。

ホントは、この100倍ぐらい書いたんだけど、もうダメ。腕が動かん。
明日また映画を見に行くし、この3本の感想は今日中にどうしても書いておきたかった。
それにしても長時間ログインしっぱなしだと、自動的にログアウトしてしまうとは…。
全部消えたときの脱力感と言ったら・・・
あー、あたしの5時間を返せ~(┯_┯)

立ち直れない…

5時間近くかけて書いた映画3本の感想(超長文)が、エラーで消滅…
。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。
立ち直れない…

『夜叉ヶ池』

11月14日、シアタードラマシティーに『夜叉ヶ池』を観に行った。
映画監督の三池崇史が、舞台演出に初挑戦という話題作。
武田真治、田畑智子、松田龍平の3人をメインに、萩原聖人、松雪泰子、遠藤憲一、きたろう、丹波哲郎などが脇を固める豪華キャスト。
原作は泉鏡花、脚本は長塚圭史。

良く言えばカジュアル、悪く言えば安い。
長塚圭史の色が強いのかなあ。小劇場ノリの軽いギャグ多し。
若い小劇団が300人程度の劇場で、この芝居を上演したのなら微笑ましく観れたかもしない。
でも、シアタードラマシティという客席数900人の劇場でチケットは8500円。
これだけの値段を取るんだから完成度の高いプロの芝居を見せて欲しいと思う。
でも、製作者側にしてみれば、「この顔ぶれを一度に見られるなら安いでしょ」ってことなのかな。
ま、私も確かに御年82歳の生・丹波哲郎観たさで行ったようなもので、最初からそれほど芝居そのものに期待はしてなかったんだけど、それにしても・・・( ̄  ̄;)
映画監督を演出に招いたということは、従来の演劇とは違う新しい感覚を求めたのかもしれない。
でもね~、単に素人っぽい舞台になっただけ。
映画監督としては才能のある人だと思うけど、舞台の演出は勝手が違ったんだろうなあ。
最初の30分ほどは、武田真治と田畑智子の力のない(良く言えば自然体な)演技で、なかなか舞台に入り込めなかった。
きたろうと遠藤憲一と萩原聖人の3人が出てきて、ようやく芝居らしくなった感じ。
しかし、遠藤憲一がいるせいではないと思うけど(^▽^;)、村人たちがヤクザの集団みたいなんだよ~。
なんだかVシネマを観ているような気分だった。

主役3人だけの場面のあと、きたろうが台詞を言いながら登場するんだけど、3人との声量の違いに、きたろうさんが舞台出身であることを、改めて認識。
松田龍平は、上手くはないけど、妙にどっしりとした安定感がある。
松雪泰子も、けっこう舞台に向いているかも、と思った。

『夜叉ヶ池』は、カジュアルに崩して面白くなる話とは思えないんだよね。
違う世界に誘いこむぐらいに、徹底的に日常っぽさを排除して、ビジュアルで魅せるぐらいでちょうどいいような…
「そりゃ、単にあんたの好みやろ」って言われたら、そうなんだけどさ。
いや、それとも、崩し方に失敗して、単純に面白くなかっただけかも。最初から最後まで笑って楽しめたなら、それはそれで満足したかもしれない。
私は泉鏡花に特別な思い入れは持っていないから、どんなアレンジでも抵抗なく受け入れられると思うので。
最後はお約束のスタンディング・オベーション。
でもそのわりにはカーテンコール2回であっさり終了した。

今回はガッカリだったけど、長塚圭史の世界は好きなので、阿佐ヶ谷スパイダースの次回公演のチケットを、今日、優先で取った。
前じゃなくても全然かまわないので、A席3800円。一番後ろの席だ。でも、通路側だから満足。(両側に人がいるのは苦手)
今年は長塚圭史の芝居ばっかり観ているような気がする。
これで3本目。来週は『ピローマン』も観るしね。
売れっ子だから、来年もいろいろありそう。
毎回地方公演をやってくれるところが偉い!
野田秀樹なんて、観たい!と思っても東京だけだもん。
NODA MAPからDMがくるたびに(´・ω・`)ションボリ。

会場で例によってたくさんチラシを貰った。
まず気になったのは市村正親と鹿賀丈史共演の『デモクラシー』
でも、シアタードラマシティで全席一律一万円!安い席はないのか~(T△T)
三谷幸喜の新作で戸田恵子がミヤコ蝶々を演じる『なにわバタフライ』も観たいが、一人芝居で8000円かあ。
お金のことばっかり言ってケチくさいけど、数観たい人間にはこの値段はすんごくキツイのよ~。
でも、すごいよね。一人芝居をシアタードラマシティで、それも13ステージ。強気だなあ。

大阪にも精華小劇場やウルトラマーケットなど、新しい劇場が相次いでオープンしているのは嬉しい。
ただ、どこもキャパ200人ぐらいで、東京の紀伊國屋や本多劇場規模の劇場がないんだよね。
ワッハ上方での公演が増えているのは喜ばしいけど、ココではちょっと人気のある劇団は、チケットを買うのが大変だ。
ナイロン100℃の公演、ワッハで4日間5ステージ。
発売日の発売開始時間の3分後につながって、すでに売り切れだった(T_T)
客席数が400人から500人程度の劇場が出来るといいなあと思う。
周辺都市に行けばけっこうあるとは思うんだけど、便利な大阪のど真ん中に誰か作って欲しい。

芦屋でのひとり芝居

11月12日(金)
昨日はよく降った。
11月の雨は「冷たい」というイメージ。なのに、今年の11月はちっとも寒くない。昨日の雨もぬるかった。
今日も20度を超えてたみたいだし、この時間もTシャツ(長袖だけど)1枚で別に寒くない。
新潟、北海道、九州、そして今日は和歌山。地震も多いしね〜。なんだかヘンな気候でイヤな感じ。

でも、不安がっていてもしょうがない。
楽しいことも考えなきゃ。
ってワケで、10日に観た風間杜夫ひとり芝居3本立て興行の感想。

芦屋ルナホールに行くのはものすごく久しぶり。
芦屋には昔、友達が住んでいて何度か泊まりに行ったし、ルナホールにも3〜4回は行ってるはず。
でも、最後に行ったのはたぶん15年ぐらい前。
JRの芦屋駅を降りて、こっちだったはず…と思いながら歩くが、すでに日はとっぷりと暮れていて周囲の風景がよくわからず、ホントにこっちで良かったのか?と思い始めたころに無事に到着。
ルナホールの客席は半円形というか、扇形をしている。
私は端のほうの席だったので、ちょっと観にくいかも…と思っていたけど、案外気にならなかった。
お客さんは中年女性が中心。でも、若い人もチラホラいたし、お年寄りや小学生の姿も。一家そろってオシャレして観にきました。みたいな人たちもいた。
定刻どおりに『俵星玄蕃』のイントロが流れ出し、キンキラ着物の風間さん登場!『カラオケマン』の始まりだ。
いきなり客席が盛り上がる。何度も観ているファンなのか、真ん中あたりのお客さんのノリがやたらいい。
『俵星玄蕃』は、歌い込んでる感アリアリ。とにかく上手い。素人なのに上手すぎると思うぐらい。
他の曲もひとり芝居のたびに歌っているのだから、同じぐらい歌いなれてるはずなのに、初演と比べると、この『俵星玄蕃』が飛びぬけて上手くなってる。練習量の違い?それとも芝居以外でもいろんなところで歌っているとか?
ここまでくると十八番だね。
マジで聞き惚れていると、風間さんの後ろの幕がバサっと落ちて、そこは家庭のダイニング。派手な着物と生活感にあふれた台所のミスマッチが可笑しい。
『カラオケマン』は、ストーリーがはっきりとしていてわかりやすい芝居だ。
最初は「何が始まるんだろう?」と思って見ていたお客さんが、だんだんと風間さんの演技とストーリーに引き込まれていくのが、客席で観ていてもわかった。舞台に立っている風間さんなら、笑い声や拍手のひとつひとつに、もっとはっきりと手応えを感じていたのではないかと思う。
最初から軽快に飛ばしていく風間さん。緩急自由自在。相手役がいないことを意識することなく、主人公・牛山明の奮闘振りに泣いたり笑ったり。すっかり風間さんの術中にハマってる。
ラスト近く、結婚式の白いネクタイから黒のネクタイに変えたところで、「お母さん、死んだ」「お母さん、亡くなった」と、ひそひそ声が客席にさざなみのようにひろがっていったのが可笑しかった。でも、それだけ、舞台に入り込んで観ていたということなんだろうな。
その後に続く『旅の空』『一人』は、『カラオケマン』に比べると静かな芝居で、長時間ということもあり、お客さんの中にはダレる人もいると思うんだけど、ちょっとダレても、また興味をグっと引き戻す。あの、気持ちの掴み方は凄いなといつも思う。
つかこうへい氏が「風間は客席を投網で引き寄せる男」と書いたけど、ホントに、ザザザ〜っと、観客の心を一気にたぐり寄せる感じなんだよね。
特にひとり芝居では、その感じがよくわかる。
もちろん、客席の全部がそうだなんてバカなことは書かないけど、投網にかからない人の数はそう多くないだろうと思う。いや、ファンの欲目じゃなく。(でも欲目と思われるのかな〜)
単に演技が上手いからということではなくて、それこそ「サムシングエルス」(観た人はわかるだろうけど、『一人』の台詞)があるんだろうな。なんなんでしょうか?あのチャーミングさは。
最初、『カラオケマン』1本だけの上演を観たときは、余裕なくアクセクと毎日を生きるサラリーマンを、めいっぱいに演じる風間さんのサービス精神に感動した。
もっと楽な演技だって出来るだろうに、なぜにここまでやるか?何かに取り付かれてるのか?役者の業なのか?(^。^)
でも、そんな必死さが、現実を生きるサラリーマンの必死さに重なり、感動的だったんだよね。
3部作として上演するときは、『カラオケマン』の後に、記憶喪失の中年男の話『旅の空』が続く。
全編走りづめのような『カラオケマン』とは違って、動きの少ない芝居だ。
記憶喪失は深刻だけど、結果的に主人公は立ち止まって自分はいったい誰なのかを考え、過去を振り返る機会を持つことになる。
1本だけで上演していたときは、自分が誰かわからないままで幕になっていた。
でも、『カラオケマン』と『一人』のあいだにこの芝居がくることで、「立ち止まって振り返る」ことの意味が深くなったと思う。
そして、『一人』
基本的なことは以前と変わっていないけど、芝居の稽古をするシーンの台詞まわしが、大衆演劇っぽくなったことで、芝居にメリハリがついた。
飄々とした風間さんがイイ!この芝居のキャラクター(といっても3作全部同じ人だけど)が一番好きだ。
芝居って観るたびに印象に残るシーンが違うけど、今回は、「母への思い」や「郷愁の念」が特に胸にしみた。
一人になっても消えることのない家族への思い。
それでも一人を選ぶ潔さが切ないけれど格好いい。
いろんな人がいて、いろんな生き方があって、それぞれにかけがえのない大切な人生だ。
無名の人たちに注ぐ優しい視線に泣ける。
中年男性だけでなく、すべての生活者に送るエールだね。
「がんばれ〜!でも、がんばりすぎないで」って。
観終わったとき、肩の力が抜けて元気になる。辛いことも、なんとかなるさって思える。
ルナホールを出たとき、とってもすがすがしい気持ちだった。
夜風が気持ちよくて、芦屋川沿いを明るい心で駅まで歩いた。
慌てて帰るのがもったいなくて、阪急電車の各駅停車にのんびり座って芝居を思い返した。
風間さんはやっぱり舞台の人なんだよね〜。
舞台が続くとテレビや映画で見る機会が減るので、それは淋しいと思うけど、こんな幸せな気持ちはテレビや映画では味わえない。
この後も公演は続くし、来年もまた旅公演があるらしいと聞いた。
一人でも多くの人に観てもらいたいと思う。

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もう11月とは…

11月6日(土)
今年もあと2ヶ月か〜。
ホント、毎日が飛ぶように過ぎていく。
年賀状は買ったし、来年の手帳も買った。
今年はもういいから、来年から頑張ろう!なんて早くも残り二ヶ月捨てモード。ガハハ。
いやいや、11月も12月もきちんとやりますよ。と、自分自身に言い聞かすも、なんとなくダラダラ感はぬぐえず。

最近見たDVD。
『ヴィドック』
ジェラール・ドパルデュー主演のフランス映画。
フランス人なら誰もが知っている19世紀に実在したヒーロー、ヴィドックの冒険譚を独特の映像美でファンタジックに描いたゴシック・ミステリー。(めんどくさいのでallcinema ONLINEの解説をそこままコピー(^^; こんなところにもやる気のなさが出てますな)
映像はすごく凝ってて独特の雰囲気があった。
でも、風邪気味で薬を飲んでいたのと寝不足のせいで眠くてたまらず、途中20分ほど寝てしまった。
DVDだから寝たところに戻ってまた見ればいいんだけど、その気にならず、結局、ボーっとした状態のまま見終わった。
ということで、感想はなし(なんじゃそりゃ)。
『ミスティック・リバー』
やりきれない話。何度も見かえしたいとは思わない。
善良な人が救われず、人殺しが生き延びる。河の流れのように絶えることなく連綿と続く暴力と悲劇の連鎖。
誰が少女を殺したのか?というミステリー仕立ての中に、様々な人間ドラマが描かれていて、後味は悪いけど、深く心に残る映画だった。
人間は罪を背負って生きていく。ラストのパレードのシーンを見ると、映画で描かれた物語の後に続くであろうそれぞれの人生に、思いをはせずにはいられない。すごく後を引く終わり方だ。
でも、あれだよね〜。キリスト教が精神の根底にある人たちの映画だよね。
じゃあ、日本人がこういう話を作るとどうなるかって聞かれてもわからないけど。
クリント・イーストウッドが監督(なんと音楽も!)で、ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコン、ローレンス・フィッシュバーン、ローラ・リニーなど豪華キャストの演技合戦は見応えたっぷり。
この映画で初めて名前を知ったけど、ティム・ロビンスの妻を演じたマーシャ・ゲイ・ハーデンも巧いと思った。

『もっとしなやかにもっとしたたかに』と『熱海殺人事件』のDVDを買った。
『もっとしなやかに…』は以前テレビ放送されたときに録画したビデオがあるからいいかと思ってたんだけど、副音声で奥田瑛二の解説があったので買ってしまった。
奥田氏の視点での解説だけど、撮影秘話などが聞けて面白い。
この映画を初めて見たとき私は18ぐらいで、ヒロインの森下愛子とほぼ同じ世代だったものの、このヒロインに自分を重ねることはとても出来ず、つまらなくはないけれど、ちょっと居心地の悪い映画という印象だった。
今回、10年ぶりぐらいで見たら、かなり面白かった。
森下愛子の年齢も、主人公の失踪した妻役の高沢順子の年齢すら軽く越えてしまって、客観的に物語が見られるようになったのかも。
風間さんの台詞「くたばれよニューファミリー」が時代の気分を感じさせる。
ニューファミリーとか翔んでる女(笑)とかって言葉、当時、流行ったよね。
所ジョージも「何がニューファミリーだ、いい加減にしろよ」って歌ってたし。
今思うと、実体のない流行って感じがするけどね。

『熱海殺人事件』は、とっても演劇的な映画で、つか芝居での風間さんの演技をもっとも忠実にフィルムに焼き付けているのは、『蒲田行進曲』よりもこっちだと思う。
映画なのに撮影前につかこうへい演出による稽古が行われたってのも珍しい。
だから、映画的な演技を好きな人には、受け入れられにくい作品かもしれないと思う。
公開時はつか事務所の頃からまだそんなにたっていなかったせいかそうでもなかったんだけど、今見ると、風間さんのテンションの上がり具合が懐かしいわ。
仲代達矢をはじめ、大滝秀治や高橋悦史や三谷昇など新劇のベテラン俳優さんたちが実に嬉しそうに演じているのが楽しい。
未だに大滝秀治の「ハゲのくせに」という台詞回しが忘れられん。
しかし、綺麗な映像がDVDでいつでも見られるのは嬉しいけど、特典なしでこの値段は高いよなあ。
DVD化してくれたってだけで喜ばないといけないのかな。

今月は衛星劇場で『青春かけおち篇』放送。
1日に録画して早速DVDに焼いた。
大竹しのぶと風間さんの掛け合い、好きなんだよね〜。
舞台で共演してくれないかなあ。
「○○さんと共演して欲しい」と書くと、けっこう実現しちゃったりするので(余貴美子とか)、ダメもとで書いておこう。
プロフィール

takkin

  • Author:takkin
  • 別名いるか(歌手のイルカから。昔似ていたので)
    RICOと名乗るときもあり。
    大阪在住の映画・演劇好き。
    高校時代から風間杜夫氏の大ファン。
    非公認ファンサイト「風の杜」の管理人です。
    射手座でO型。動物占いは狼。
    自画像、綺麗に描きすぎ(^^;)反省。
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